自宅での話
土曜日の深夜
0時をまわった頃であろうか
ピンポ〜ンとインターホンが鳴る
こんな時間に誰だ?
と思いながらもインターホンを取る
「夜分すみません、道を教えて欲しいのですが…」
こんな深夜に非常識だと思いながらも
どうやら○川さんの家を探しているらしい
○川さんはこのへんに多くある
そしてあたりは田舎なので
この時間、灯りが点いてる家はうちぐらいなのだ
声も恐そうじゃないし
らちがあかないので
ドアを開けて外に出る
見ると30代ぐらいであろうか
普通の男性である
車で来たのだろう
そばに白いミニワゴンが止まっている
このあたりに○川さんは結構あると言うと
地図を指し示し
「では、ここはこの近くですか」という
web上のナビMAPをプリントしたのだろう
道順の最後に赤丸でGとゴールが示してある
「ああ、それならこの先のつきあたりを左に曲がったところですよ」と言うと
丁寧に丁寧にお辞儀をして去っていった
家に入り
ほどなく妻が風呂から出てきたので
今、こんな事があったと話すと
よく外に出たわねとビックリしている
確かに冷静に考えるとまったくだと思う
「で、どこに行きたかったの」と妻
「そこのつきあたりを左にまがったところ…」
ここでふと気づく
そこってお墓じゃん
2人でぞ〜とする