新聞配達スキーへ行く

新聞を取ってる人ならわかると思うが

一年に何度か新聞休刊日というものがある。

それ以外は雨の日も雪の日も配達する。

休刊日は連続しない1日なので、

田舎が遠く貧乏な私は、高校卒業以来、盆暮れも帰省しない親不孝な人となった。

 

正月の休刊日は1月2日。

元日の朝刊配達を終え、夕刊は無く

田舎の近い新聞奨学生はあらかた帰省して

私と、なぜか上尾(埼玉県)のKだけが残った。

当時の正月は店も開いてなくて、ヒマをもてあましていた私たちは

Kの「スキーに行ったことがない」のひと言で、

たいした防寒もしないまま新潟行きの夜行鈍行に飛び乗った。

 

電車を降りたらまだ夜明け前で

路面の雪を溶かす温水でスニーカーを濡らしても

若いからへっちゃらだった。

 

たしか「石打丸山スキー場」だったように思う。

スキー板だけレンタルして

すべって。充分にころんで。ジーパンはすぐびしょ濡れになった。

でも若いからヘーキだった。

たぶん当時の地元民でもそんなウェアの人はいなかったことだろう。

 

新聞配達スキーへ行く」への2件のフィードバック

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中