事件現場となった稲荷湯
それはまだ寒い季節のことじゃった。
洗い場には白いもやが立ちこめておったそうな。
8時、9時台には皇居ランナーで賑わうこの銭湯も
夜12時をまわって中には5〜6人ほど。
あと30分ほどで閉まるという稲荷湯は静かなものじゃった。
私も湯船を上がり、洗い場から出る準備をしていたころあい
ばしゃっ、ばしゃっと音が耳についた。
それは規則正しい間隔で繰り返し聞こえるのだった。
ちらと見ると列の端の人、60歳ぐらいであろうか
桶にお湯を入れ思いっきり肩にかけている。
いや、音はそれだけではない。
もう少し首をねじると
なんとその背中合わせの、40歳ぐらいの人も同じように
桶のお湯を何度もかけているではないか。
互いのお湯は休むことなく肩を叩きながら、
背中の人へしぶきを上げて飛んでいくのじゃった。
私も頭を洗うシャワーが強すぎたらしく、隣の人に睨まれたことはある。
上がろうと身体を拭いてるときにお湯が飛んできたらそりゃ不愉快だ。
どちらが先に相手の背中をはからずも攻撃したのかはわからないが
いい年をした男が裸で、無言の応酬をしているのはどうなんだろか。
互いに20〜30回はかけ合ったろうか、ついに60歳が口を開いた。
それから二人は、私が洗い場を出てからも口げんかを続けていたのじゃった。
どっとはらい
※稲荷湯は現在節電のためか夜12時までとなっております。
ご注意ください。お湯かけ爺にもご注意ください。
こんにちは~足あとから来てみましたよ
お湯かけ爺・・・ちょっと会ってみたい気が。
そして一緒にお湯かけをしたい!!!
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えぞばふんうにさん、こんにちは
羅臼の自然に思いをはせて
ほぼ毎日覗いてますよー
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