新聞配達電話BOXで泣く

埼玉県川越で新聞奨学生を始めて1年。

「こんなのやってられない」

と同期だった北海道のSと岩手のOは奨学生をやめていった。

大学生は4年契約だと思うので途中解約で

入学金や学費の立替残金を一括で支払ったのだと思う。

私はそのまま2年目に突入した。

 

 

そして2年目が終わる頃

私はほとんど大学には出席せず留年が決定していた。

田舎には帰らず、学校にも行かず

こんなに自分がだめなヤツだと思ったことがあるだろうか

未来が見えないのに、毎日だけはずるずる過ぎていく。

 

西武線「本川越」駅前の公衆電話BOXで私は田舎に電話していた。

大学をやめると。

それはつまり大学の立替残金を田舎に払ってもらうということだ。

後ろで待っている人がいたけど私は泣いていた。

100円玉だけがすごい勢いで落ちていった。

 

そしてまたもや新たな新聞奨学生として

東京のデザイン専門学校へ向かう。

 

 

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